この本は、おそらく光母子殺人事件の本村洋さんの発言をモチーフに書かれたんじゃないかと思います。
ストーリーは妻を亡くし一人娘と暮らしていた、父親が娘を暴行された上に殺され、犯人の少年たちに復習するというストーリーです。
こういうストーリーだと復讐の鬼と化した父親像を思い浮かべますが、主人公である長峰は犯人を追い詰める過程で、ただ単に目的遂行の為に行動するのではなく、様々な人とのふれあいを持たせることによって、人間的な温かみも見せています(この辺が東野圭吾のうまいところでしょうね)
逆に犯人の少年たちについての記述が少なく、こちらの方が冷徹に感じます。もっとも犯人うちの一人(と言っても車を貸した程度の荷担ですが)はストーリーを成り立たせるために重要な鍵となっていますが...
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