あの凄惨な光市の母子殺人事件。その被害者である本村洋さんの事件から、差し戻し広島高裁での判決までの3300日を追ったノンフィクションです。
以前も書きましたが、広島高裁の判決後の本村さんの記者会見。被害者としての思いがありながら、理路整然としたその会見模様にとても頭がいい人だなと感じたことを覚えています。
そこで興味を持ち、殺された側の論理を読んだわけなのですが、そちらの方はまだ裁判が終わっていない状態で出版された本でしたし、光市の事件だけの話だけではありませんでした。
そこで今回、光市の母子殺人事件だけにフォーカスし、広島高裁の判決後まで追ったこちらの本を読んでみたのです。
こちらの本はタイトルの通り、は裁判そのものというより事件後の本村さんの戦いについてフォーカスを当てています。相手は「犯人」でもなければ「司法」でもない「絶望」です。
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