赤道直下のの国、コンゴ。
そのジャングルの奥深くにある幻の湖、テレ湖。そこには恐竜らしきモノが住み着いているという。教育を受けているわけでないピグミーにその動物の絵を書いてもらうと、それは間違えようも無い恐竜の姿。
レドモンドはその恐竜を見るべく、友人のラリーと連れだってジャングルに分け入ります。旅の案内はコンゴの生物学者、マルセラン博士。果たして幻の生物は見ることができるのか?
あらすじは、そんな感じですが、いやー久々に面白い旅行記でした。
同じ著者のボルネオの奥地へも十分面白かったですが、こっちの方が数段スリリングで面白い。未だ呪い師が活躍し、法律というより村々の掟の中で暮らす人々。生き物がとても濃厚に感じられるジャングル。
ジャングルの香りが漂い、足下で折れる枝の音が聞こえてきそうな雰囲気満点の文章は素晴らしい!初めは理知的な著者も、旅を進めるに従ってだんだんと混沌としたコンゴの世界に染まっていく様子も感じられます。
旅行記好きならお勧めですね。
私はこの本は図書館で借りたのですが、やっぱ手元に置いておきたくて買おうかと思っています。
著 者:レドモンド・オハンロン
訳 者:土屋政夫
ジャンル:ノンフィクション(旅行記)
出版社:新潮社
四六版:(上)383ページ ・ (下)391ページ
価 格:(上) 2,415円 ・ (下) 2,415円
コメント