京都、奈良、大阪ときたら次は滋賀だ! ということで今度の万城目 学の本は琵琶湖を舞台にしたお話です。いやーそれにしてもよく思いつくもんだ。今回も万城目ワールド全開です。
"偉大なる力"をもった主人公涼介が、中学卒業と同時に一族の風習に従って本家に”力”の修行に行くところから話は始まります。またこの本家が凄い。石走という琵琶湖に面した城下町のお城に住んでいるところから始まって、近隣の市町村長や国会議員が当選の挨拶にくるような家柄。
続きを読む "偉大なる、しゅららぼん / 万城目 学" »
ご存知今年の直木賞の受賞作。 直木賞と言っても、なんだか出版社のキャンペーンのようなもんで、あんまりそれ自体を参考にして本を読んだりすることは無いのですが、本屋で手にとってパラパラと読み始めたら停まらなくて、そのままお買い上げとなりました。まんまと出版社にやられちゃいました(笑)
ロケット技術者の主人公、佃が関わったロケットの打ち上げシーンからこの話は始まります。打ち上げ失敗、そして月日は流れ、町工場の社長となった佃が大企業に翻弄されながら夢を貫いていく様子を描いた清々しい企業小説です。
続きを読む "下町ロケット / 池井戸 潤" »
この小説は、ご存知、織田裕二演じる外交官 黒田康作シリーズ、「アンダルシア~女神の報復」の小説版のようなものです。「ようなもの」というのは全く話の内容が違うから。 なにせ本の最後には
この小説は原作者真保裕一によるプロット案を基にして、新たなアイディアを加えて仕上げたものであり、映画『アンダルシア』の忠実な小説版ではありません。ご了承下さい。
と断り書きがあるぐらいですから(笑)
その割には映画『アンダルシア』宣伝の帯がついている辺り、ちょっと詐欺臭い。まあ確かにオビには映画原作というような記載は一切ないのだけど
続きを読む "アンダルシア/ 真保裕一" »
先日読んだスーザン・ドゥオーキンの地球最後の種子が面白かったので、別の本、「ナチ将校の妻~あるユダヤ人女性55年目の告白」を図書館で借りてきました。
この本はタイトルの通り、ユダヤ人が迫害される最中のドイツ・オーストリアの第三帝国内で、ユダヤ人の女性がその身分を隠して生き延びそして、55年経ってそのことをまとめた本です。どうやら映画?にもなったようですね。
続きを読む "ナチ将校の妻 / エーディット ハーン ベア ・ スーザン ドゥオーキン" »
有川浩の出身地である高知県に実在する「おもてなし課」に触発されて書いた作品ということですが、どうやら巻末の対談を読むと小説中のエピソードまんまのことがあったようです。
高知に講演をしに来た有川浩に高知観光大使をお願いすることから始まって、あとは冒頭の通りのお役所仕事。けどせっかく観光大使を引き受けたなら高知のために頑張りたい、ついでに小説のネタにしてしまえってワケです。
続きを読む "県庁おもてなし課 / 有川浩" »
北極圏にあるスピッツベルゲン島。 そこには世界が滅びても、再びあらゆる植物を再生できるように、世界中の植物の種子が保管するスヴァールバル世界種子貯蔵庫があります。この本はそれを実現するために奔走したベント・スコウマンと彼の理念を追ったノンフィクションです。
と、邦題を元に考えるとそんな説明になりますが、本を呼んで改めて表紙を見直し、原題”The Viking in the wheat fileld”が記されていることに気づくと、やっぱり原題の方がしっくりくるし、ベント・スコウマンと彼の理想を追ったノンフィクションというのが正解ですね。スピッツゲルゲン島にある世界種子貯蔵庫の話はあくまで、彼の眼に見える分かりやすい功績の一つでしかないことに気づきます。
続きを読む "地球最後の日のための種子 / スーザン・ドウォーキン" »
ジオキャッシングとはGPSを使ったハイテク宝探しゲームです。
国内には約5600個、全世界では120万個の宝が隠されています。GPSがなくても大丈夫、iPhoneやAndroid端末、WM端末だってできますよ。
さあLet's Challenge! 詳細はこちら
東野 圭吾: マスカレード・ホテル
★ジオキャッシング
最近のコメント