第19回横溝正史賞正賞を受賞し、ベストセラーとなった 「T.R.Y.」 の続編です。
様々な思惑と陰謀が渦巻く、二十世紀初頭の上海。 大きな時代のうねりの中で、再び伊沢修は中国の革命家と手を組みペテンを繰り広げます。ターゲットはなんと時の権力者、袁世凱。伊沢は袁世凱をペテンにかけて、無事、ずらかることができるのか!?
続きを読む "T.R.Y. 北京詐劇/井上 尚登" »
酒鬼薔薇事件から遡ること28年前、川崎の高校で同級生による殺人事件。その凄惨さは酒鬼薔薇事件を彷彿させる、いや順序から言うとそれは逆なのでしょう。
その殺人事件が、被害者家族にとってそれまでの幸せな生活に激変をもたらしたことは想像に難くありません。この本はそして30年あまりの月日が経った今、残された被害者家族は立ち直ることができたのか、そして事件の加害者はどうしているのかをルポルタージュしたノンフィクションです。
続きを読む "心にナイフをしのばせて/奥野 修司" »
1999年に公開された映画の原作です。 映画のキャスティングを見ると、主人公のライムにデンゼル・ワシントン、ヒロインのアメリアにアンジェリーナ・ジョリーとそうそうたる顔ぶれが並んでるんですね。そういえば劇場公開の頃に見たいなと思った記憶がありますが、もしかしたらハンニバルと勘違いしてるかもしれません。
まあいずれにせよ、私にとっては映画の原作というより、最近読んだ「12番目のカード」の「ライム・シリーズ」の一番始めの本ということで読んでみたわけなんですけど...
続きを読む "ボーン・コレクター / ジェフリー ディーヴァー" »
ご存知のように偽札、核開発、ミサイルといったあの国の様子を予言していや、これはノンフィクションだと話題になった本です。買おうかどうしようか悩んだのですが、結局図書館でリクエストして何十人待ちの順番待ちをして読みました。
結論から言うと「買わなくて良かった!」 はっきりいって駄作です。 あんまり私は批判的なことは書かないのですが、この本は例外ですね。
続きを読む "ウルトラダラー/手嶋 龍一" »
「短篇というには、少々短い長さの小説」とあとがきにありますが、そんな長さの話を20篇以上集めた本です。
そもそも話の長さからいって深い背景まで判らないこと、ドラマチックというより本当にありそうな、そんな情景だということもあって、まるで私小説のような感じがしてしまいます。
続きを読む "ハヅキさんのこと/川上 弘美" »
葵祭りのバイトの帰り道、上賀茂神社の片隅で京大青竜会なるサークルに誘われた主人公。
なぜ京大生なのが判ったのか? そもそも何をするサークル? 疑問を抱きつつも、出かけたコンパで一目惚れ。 とまあ、大学生活(サークル)における青春小説です。
続きを読む "鴨川ホルモー/万城目 学" »
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