ようやくセカンドウィンドの続編を読むことができました(いろいろな意味で)
前作は出版社がジャイブだったのですが、今回は新潮社へ変更。ジャイブの親会社が玩具メーカーのタカラからポプラ社に変わったこともあるのでしょうか?
まあ出版社の変更はまあいいのですが、版元が変わったことにより、以前は文庫本だったのが今回はソフトカバーの四六判へ変更。値段も1600円と高くなりました。
話の内容が、ロードレースに賭ける高校生の青春物語だけに、若い人たちにも気軽に読める価格だとよかったんじゃないかなぁと、ふと思ったり... まあ実際の読者層はどんなもんなんでしょうね。
舞台は南雲学院高校自転車部。
主人公である洋が、その名門自転車部のキャプテンとなり、インターハイ連覇に向けて部員を率いつつ、自分自身も成長するという青春物語です。もちろん青春モノですから、恋愛も絡めていますけどメインはやっぱり自転車競技のこと。
スパルタな新任コーチとそれに反発する部員との板挟み、他の部員ほど能力のない新入部員に対するフォローに悩んだり、いやー青春っていいですねぇ...と思ったりしたのですが、ふと気づくとその板挟みとかってなんだか中間管理職っぽくない?
そう思い始めると、部の台所事情とかいくらキャプテンだからって顧問が高校生であるキャプテンに話たりするか?といろいろ思えてきて、高校生というよりサラリーマンぽく思えたりして...
それにスポーツ小説につきものの、強力なライバル、もちろん登場するのですが、あまりライバルとの切磋琢磨とう感じが弱いかな?
まあいろいろ考えたのは読後ですから、呼んでいる最中は夢中で読んでましたから気にしすぎなんでしょう。面白かったですよ。
著 者:川西 蘭
出版社:新潮社
四六版:450ページ
価 格:1,600円
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