ラングドン教授シリーズの最新策です。
今回のラングドン教授、ワシントンDCを舞台にフリーメイソンの謎に迫ります
もうその一言だけで、大体の話のイメージがつかめてしまうのがこのシリーズ(笑) 水戸黄門とまでは言いませんが、三作目にしてある程度パターン化されてきましたからね。まっ、それを言っちゃおまいよ、という感じですけど(笑)
全二作もそうだったと思うのですが、話は冒頭からぐいぐいと引き込まれるのではなく、初めはその秘密結社について読者に解説をしながらゆっくりと話は進みます。
そしてだんだんあがるテンポ。
登場する謎、謎、謎
だんだんとのっぴきならぬ状況に陥り、展開が速くなっていきます。そしてワシントンの街中を走りまわるラングドン教授
しかしですね...
今回の話、前二作に比べイマイチ面白くない。
なんでだろ?
もうワンパターンになってきたのか?
いや話が発散しちゃっているのが原因かな?
今回の話におけるヒロインはラングドン教授の親友の妹キャサリンになるワケですが、彼女が研究している内容が荒唐無稽だし、その内容がフリーメイソンにどう繋がるのか?さっぱりわからん。
細かいツッコミをいれされて頂くと、彼女の研究室は電波が届かないように遮蔽されているという記述があるのにも関わらず、ラングドン教授からの電話を携帯電話で受けるんですよね。どうやって?
また犯人の目的と、やっていることがすっきり結びつかないというのもあるし、準主役のCIAのサトウ局長との役回りもさっぱり。
んー。
はっきり言って駄作ですねコレ。
アマゾンのレビューを見ても、皆さん結構低いポイントしかつけていないという理由がよくわかりました。
著 者 ダン・ブラウン
訳 者 越前 敏弥
ジャンル 小説
出版社 角川書店
四六版 (上)351・(下)356ページ
価 格 各 1,890円
私も読みました。
「ダ・ビンチ・コード」「天使と悪魔」からフリーメイソンのピラミッドの謎と、よく続きますね。
ワンパターンかもしれませんが、それなりにドキドキ楽しめました。
映画化を意識したのか、最後のどんでん返しには、私も騙されました。
投稿情報: 本のソムリエ | 2010/11/28 14:04