吉田戦車といえば、あのナンセンスギャグマンガで有名な漫画家。 漫画家のエッセイって読んだこと無いよなぁ~という軽い気持ちで呼んでみたのですがこれがなかなか面白い。
文章自体はきちんとした文章で、漫画家が書いているとは言われなければ分からないでしょう。あっ、もちろん挿絵は本人の絵ですよw
このエッセイは高所恐怖症の吉田戦車が、全国津々浦々の観覧車に乗ってレポするというもの。
なんで怖いものにワザワザ乗りに行くのがいささか不可解ですが、マゾっけがあるのかそれともネタ命の人なのか...
また観覧車に大の大人一人で乗るのがイヤだからか、娘を連れて行くこともあるようなのですが、それが笑えます。
脂汗を流しつつ、必死にゆれる観覧車にしがみつく父親を見て、冷ややかに「これで仕事になるのかと聞く」娘。 父親の威厳もへったくれもあったもんじゃありません。
まあ娘にしてみれば、遊園地に連れて行ってくれるというからついていくのであって、父親と観覧車に乗るのは面白くもなんとも無いんでしょうけどね。
またこのエッセイは雑誌連載されていたようなのですが、その編集者も笑えます。閉園間近のポートアイランドの観覧車に乗りに行ったのはいいが、休園日も営業時間も下調べしていないので、乗れなかったり...
もうゆるすぎ~
でもなんだか読んでいて観覧車に乗りたくなりました。
ちなみに吉田戦車のエッセイ集って、他にもいろいろあるんですね。
ちっとも知らなかった。今度別のを読んでみます♪
著者:吉田戦車
出版社:講談社
文庫版:179ページ
価格:550円
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