確かに映画は見たかったのですが、それほど気合いが入っていなかったので見逃しちゃいましたが、この原作を読んでやっぱり見とけばよかったと後悔しました。いやー面白かった。
クイズ番組で史上最高金額の賞金を勝ち取った少年に降りかかる不正の嫌疑。しかしその奇跡的な快挙には理由があった、そしてその理由とは...というストーリーです。
全部でクイズは12問。
その問題に答えられたのは、彼の今までの18年間の生活に理由があったのですが、小説の中ではその一つ一つをオムニバス形式で綴っています。孤児として育った教会、親友との共同生活、バーテンダーをしてた頃、インドの様々な土地でいろいろな仕事をしながら必死に生き抜いてきた彼の生活が描かれているのですが、一章一章読み応えがあってぐいぐいと読んでしまいました。
そして最後のオチ、これも素晴らしいですねぇ
映画見たくなりました。
しかし、以前ジョンバ・ラヒリの「停電の夜に」を読んだときも思ったのですが、なんだかこの本もO.ヘンリーのような雰囲気を感じました。インド系作家の特徴なのか、人種のるつぼと呼ばれるニューヨークを舞台にし慎ましく生きる庶民の生活を描いた0.ヘンリーと、インドの階級社会の底辺で生きる人々を描くこれらの作品とは登場人物の面で似通っているように感じるのかなぁ...
著 者:ヴィカス・スワラップ
訳 者:子安 亜弥
ジャンル:小説
出版社:ランダムハウス講談社
文庫版:461ページ
価 格:840円
これ、ほんとイイですよねー!
原作読んでから映画を観る
ってなんだか勢いがいりません?
ある程度自分の中でイメージが広がっているので。。。
投稿情報: humming | 2009/12/20 09:52
hummingさん
以前コメント頂いた時にそういや読んでない!と思い出し図書館に予約したのですが、人気だったのか、ようやく読むことができました(笑)
でもこの本買おうかな...
原作を知ってから映画を見ると確かに世界観が広がりますよね。でも...このイメージじゃない!と配役に文句をつけたくなる時はありますが(笑)
投稿情報: yomikaki | 2009/12/21 07:51