代々木換気所の見学の後はいよいよ山手トンネルの工事現場へ。
換気所からさらに階段を降りて行くとシールドトンネルの構内に到着~
トンネルの躯体はあらかた終わっていて、今は様々な設備工事を実施している最中。
バンバンと工事関係者の車が走っています。
さてさてまずは先ほどの換気所で見た空調関係。
天井についているコレが排気関係のダクト
一枚目の写真をみてもおわかりのように天井から壁面を通ったダクトは本線下の排気ダクトに繋がります。
吸気ダクトはコレ
道路の路肩にちょこっとありました。
まだ綺麗に仕上げられていないようです。
こちらは災害時の避難通路。
道路の追い越し車線沿い(外回りと内回りのシールドの間)にありました。
ちなみに左の弧を描く壁面はシールドトンネルの構造物です。シールドの構造物も何種類かあってそのウチの黒いコレはもっとも熱に耐えられるものだそうです。
さてココは富ヶ谷ランプの分岐箇所ですが、右側は丸く、左側は四角くなっているのが判りますか?
これはトンネルの躯体構造物の建設方法による違いだそうです。
つまり通常は右側のようにトンネルというのは丸くなっています。しかし換気所やランプの分岐箇所等ではトンネルだけでは空間が足らなくなってしまいます。そこで採用されたのが「シールド切り開き工法」。
それは、他の部分同様にシールドマシンで丸いトンネルを建設した後、地上から地下を掘り下げ別の四角い構造物を建設。その後丸いトンネルのシールドの一部を壊して一体的な空間を作り上げるという方法です。
つまり左側の丸いトンネルは当初、上の写真の真ん中辺りを弧を描いてたということ。
ランプの出入り口から見ると、内回り外回り両方のトンネルが見えて、状況が判りますね。
右左の外側はシールド工法による丸いトンネル。
そしてその間は切り開いて作った四角い構造物というワケです。いろいろ工夫するもんですね。
ところでそこから振り返ると出入り口が見えました。
ちょうど床のコンクリ打設中ということでここからは出ずに、トンネル内をさらに進みます。
途中トンネル内でミキサー車が怪しげな台に載っています。
これはターンテーブル。
狭いトンネル内で安全に大型のミキサー車がUターンできるように設置されているそうです。
よーく台を見ると乗っている部分が弧を描いてますね。
そのミキサー車の向こうでは床面のコンクリ打設中でした。
ここはカーブなので床にはバンク角がついています。
考えてみれば傾斜がついているところにコンクリを斜めに打設するのって難しそうですね。
その先の神山町換気所から地上に出ました。換気塔も夕陽に照らされていい感じ。流石グットデザイン!
いやー色々と知恵の絞られた設備、工事方法を見るのって楽しいですね。
このような機会を与えて頂きました首都高の皆さん、工事業者の皆さんに感謝します。無事故で来年3月の開通を迎えることが出来ることを影ながら祈ってます。
ps.また開通直前にイベントがあるかな?
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