ついつい買ってしまったダーティペアシリーズ。
ダーティペアの大征服の続巻です。
こういう上下巻に分かれている話って、発行のタイミング、つまり上巻と下巻の間の感覚が結構重要だったりしますよね。同時発売じゃないということは話が書き下ろされていないということでしかもその間隔が長いとなると...
で、この話は約1年半の間が空いてしまいました。
これだけ間隔が空いた時の下巻って面白く無いんですよね。
それはたぶん、話を書ききっていない状態で上巻を出してしまったからだと思います。
もちろん書ききってはいるけど、営業的な判断でワザと下巻を出すタイミングを大幅にずらすという例もあります。でもそれは上巻の売れ行きが悪かった場合に、仕切り直して宣伝する為に下巻を遅らすのであって、いづれにせよ、いい話ではありません。
やっぱり全部書き終えてから十分推敲し、それで上下に分かれるのと、上巻はもう発行してしまって下巻部分しか推敲できない場合とでは、面白さがぜんぜん違うと思っています。
この本もそうでした。
むろんダーティペアの世界が展開されていて、確かに下巻だけでも面白いといえば面白いけど、続けて読むと連続性とかの面でちょっと無理があるなぁと感じてしまいました。
ちょっと残念だったなぁ...
著 者 高千穂 遙
ジャンル SF
出版社 早川書房
四六版 320ページ
価 格 1,260円
コメント