日常生活の中に潜む、ありそうでなさそうな、不思議なこと。
そんなことって、一つや二つ、経験したり聞いたことがありますよね。
そんなちょっと不思議な話、4編を収めた一冊です。
でもこういったのって、もともと村上春樹の小説の中でよく出てくるので特段どうってことは無いですね。
その中で私が気にいった話は、一番初めの話 ”偶然の旅人” ですね。
4編の中でも一番普通の話ですが、偶然というか、虫の知いわゆる”シンクロニシティ”の話で
す。
シンクロニシティ(共時性)とは、まあネットでみていただくとして(結構ややこしいので)、まあそういったことはあるだろうなと私は信じてます。
別に私はオカルト趣味があるワケじゃありませんし、サイコデリックな事象に興味があるわけではありません。
でも自分がああしたいと思ってたら、それに関連するコトが次々と起こったりということは誰にだってありますよね。
シンクロニシティ、この一点で、この作品が気になりました。
でも他の3編もそうですが、読み物として考えてみると、あまり面白くではなかったなぁ。
確かは村上春樹の文章は上手いなと思いますし、題材もそこそこ。
でもグッと引き込まれる何かがありませんでした。
村上春樹ファン以外にはちょっと薦められないかな?
著者 村上春樹
ジャンル 小説
出版社 新潮社
文庫版 210ページ
価 格 1,470円
コメント