京都、奈良、大阪ときたら次は滋賀だ!
ということで今度の万城目 学の本は琵琶湖を舞台にしたお話です。いやーそれにしてもよく思いつくもんだ。今回も万城目ワールド全開です。
"偉大なる力"をもった主人公涼介が、中学卒業と同時に一族の風習に従って本家に”力”の修行に行くところから話は始まります。またこの本家が凄い。石走という琵琶湖に面した城下町のお城に住んでいるところから始まって、近隣の市町村長や国会議員が当選の挨拶にくるような家柄。
しかも本家の跡取り息子は、もうやることなす事ぶっ飛んでる、大体赤い学生服って何?手こぎ船で登校って何よ。もうグイグイと万城目ワールドに引きこまれていきます。
そして登場するライバル一族、しかし真の敵は彼らではなかった...
いや~面白かったです。
ちなみに話の舞台となる石走という街、どこだろうって見てみたのですがどうやら実在しない街のようですね。ちょっと行ってみたかっただけに残念。
万城目さんの次の舞台は何処だろ?
千葉に来てくれないかな?四方を海と川で囲まれた千葉なんで面白そうな話ができそうなんだけど。ずっと関西だから次は兵庫かなぁ
著 者:万城目 学
ジャンル:小説
出版社:集英社
四六版:568ページ
価 格:1,700円
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