有川浩の出身地である高知県に実在する「おもてなし課」に触発されて書いた作品ということですが、どうやら巻末の対談を読むと小説中のエピソードまんまのことがあったようです。
高知に講演をしに来た有川浩に高知観光大使をお願いすることから始まって、あとは冒頭の通りのお役所仕事。けどせっかく観光大使を引き受けたなら高知のために頑張りたい、ついでに小説のネタにしてしまえってワケです。
けど...もともとかたい感じのする有川浩にお役所ネタが加わったせいか(というか高知のことを知らしめたいという気持ちがあるのか?)なんか面白くない。地方で閉塞感を感じている人が読めば、元気を貰える小説ってことになるのかもしれませんが、私にとってはそうではありませんでした。
まあ一応、有川浩の真髄?(笑)というべきラブコメ的な要素もあるのですが、本当にとってつけたような感じでイマイチ。始め図書館での予約を入れたのですが、長蛇の列だったので買ったのだけど失敗しました。
残念
著 者:有川浩
出版社:角川書店
四六版:461ページ
価 格:各 1,680円
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