世界中のうなぎを追い求めて、地の果てまで最終旅行に出かけるうなぎの研究者、青山さんの珍道中記です。前作のアフリカにょろり旅が面白かったので、今回も期待してましたよ。
本作は二作目ですが、うなぎを追い求める旅自体は、前作のアフリカ旅行の前に実施したものようですね。なので時期的には前後して、インドネシアとタヒチでのにょろり旅に、オマケのようについているインド洋でのうなぎの稚魚採取航海の三つのパートに分かれています。
インドネシアのにょろり旅は、記念すべき第一回のにょろり旅。
前作に登場した塚本先生や俊は登場せず、たった一人でのスタートです。現地の兄ちゃんたちとの交渉やラマダンの中で、たった一人四苦八苦しながらのうなぎの採取は大変そうだです。ちょっと褒められた漁ではないけど、なんとかうなぎをゲットできてよかたなぁ
次なるタヒチでのにょろり旅は、お二人を加えたフルメンバー。
南海の楽園で、観光客の冷たい視線を浴びながら狂ったようにうなぎを釣りまくったかと思うと、タヒチの漁師と一緒に夜の漁、はたまたギャングの別荘の脇を抜けたジャングルの奥地でビバーク、そして脱水症状でフラフラになったり。
結局、ハイチでは目指す種類のうなぎを捕まえることが出来なかったのですが、こんなことしなければ、標本採集もできないのかと、またしても標本採集の大変さを感じてしまいます。
最後の稚魚採集航海は、海賊が跋扈するインド洋での話はページ数も少なく、ほんとのオマケでしたがどの話をも面白く読めました。
著 者:青山 潤
出版社:講談社
四六版:290ページ・
価 格:各 1,680円
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