今回の水辺バスのツアーのメインイベントの一つがこの荒川ロックゲートの通過。
ロックゲートとは日本語でいうと閘門。水位差のある二つの川や運河を船が通過できるようにする施設です。パナマ運河やスエズ運河にも使われている施設といえばピンとくるでしょうか?
なぜこんなところにこんなものがあるのかというと江東区の俗にいうゼロメートル地帯の洪水を防ぐ為に小名木川の水位が低く抑えられているため。そもそも水運の為に掘られた運河である小名木川ですから、船が通過できるようにする必要があるワケです。
しかし記事を書くのにいろいろ調べていたんですが、江戸時代の水運の為の運河だったり、近代の治水事業による放水路の開削だったり、いろいろあって川の流れがめちゃくちゃ変わっているのね。
しかも名前がめちゃくちゃだし、結構理解するのが大変~
荒川が隅田川で、中川は荒川によって川筋が分断されて、中川、旧中川、新中川とめちゃくちゃになっているし...もうワケわからん。興味のあるヒトは調べてみて下さいw
まあそれはさておき荒川ロックゲート。
荒川側の方が水位が高いので、こちら側の方が大きいゲート、小名木川の方が若干小振り。なので荒川側を前門、小名木川の方を後門というそうです。
しばらく荒川で待機していると、前門のローラゲートが上がり始めました。やがて上がり切ると信号が青に変わって、進入可となります。
まだぽたぽたと水が垂れてるゲートを潜って中に入ると後ろのゲートが閉まり始めます。
そのあいだ船員さんがロックゲートに船を舫います。その際には舫綱を余裕持って繋がないと、水位が下がり始めた時に船が宙吊りになってしまうので気をつけなければいけません。
閘門内の水位標識に注目。これから1.9m下がりますよ〜
やがて水位調整中の表示が出て水位がぐんぐん低くなっていきます。
といっても、船に乗っていてもあまり実感は無いわけですが。
でも水位標識を見てるとあっという間に1m以上も低くなってました。
写真のゲート内を見てください。壁が黒ずんでいるところが水位調節で沈んだ分です。なんだかんだ言って結構、水位が降りたんですね。
水位調節が完了すると、後門側のゲートが上がり信号が青になると進行可となります。そろりそろりと進んで旧中川へ入ります。
荒川ロックゲート手前には様々な標識がありました。
左から、水上オートバイ禁止、警笛禁止、Uターン禁止、追いぬき禁止、かな?一番左がよく分からないや。
旧中川に入ったらUターンして再び荒川ロックゲートへ。今度は水位の高い荒川に戻ります。
後門をくぐってゲートが下がると今度は水位調整をして荒川の水位までゲート内を上げます。
水位調整自体は前門近くで、荒川の水を注水することで行われます。
ゴボゴボ注水が行われやがて水位調整完了です。
今度は前門がそろりそろりと上がり始めます。
当然じゃばじゃばと水が垂れてますね
さっきと違い、今度は1.9m水位が上昇した訳ですが、あまり変わらないようでいて、結構違います。 船にのっていると空の開け具合が違うというか...
この写真と5枚前の写真とが明らかに違いますよねぇ~
これで荒川ロックゲート通過体験は終了。
ちなみにココを通過するのは無料、手漕ぎボートでもカヌーでもOKだとか。一度そういった小さい船で通過してみたいですね。
<続く>
こういうゲートを見ると、江東区の扇橋を思い出します。
色んな所にあるのですね!!
投稿情報: chicchi^^/ | 2010/11/20 12:09
chicchi^^/ さん
扇橋もおんなじ設備ですものね。
あっちの方も通ってみたいなぁ~
投稿情報: yomikaki | 2010/11/21 21:27