ご存知、村上春樹の新作。
発売後12日で百万部を突破したとか...凄いですね。かくいう私も発売日に買ったクチですが、本屋によっては売り切れててなかったところもありましたからね。確かに人気なんでしょう。
私は村上春樹は好きな作家の一つですので、まだしもいわゆる売れているから買うという人も大分いそうですね。そんな人にとってこの本は面白いかなぁ.. 新聞のエッセイ欄にハルキストを自称する人が読んで感動したということも書いてましたが、感動するかなぁ...
以前、BOOK1とBOOK2の時にも書いたのですが、この話は村上春樹のエッセンス的な要素たっぷりで、そこをどう捉えるかでしょうね。リトルピープルだとか空気さなぎだとかワケ分からんという人も多いような気がします。
<以下ネタバレ注意>
この本を買う前から気になっていることそれは(皆さんもそうだと思いますが)果たしてBOOK3で打ち止めなのかと言うこと。そもそもBOOK1が4月-6月、BOOK2が7月-9月、そして今回のBOOK3が10月-12月というサブタイトルがついています。普通に考えると「次は1-3月でBOOK4だろ?」なんですよね。
天吾と青豆のラブストーリーだけみると、一応結ばれたわけですから、これで終わりかなという気がしないでもない。
でもこのBOOK3から始まった牛河の章、この牛河の最後の章が続きを暗示しているような気がしてなりません。
牛河のような登場人物は、村上春樹の小説の中で重要なポジションを占めながらも、あくまで脇役だったのが今までの常。ちょっと驚きました。しかも牛河とリトルピープルがつながるとは...
でも肝心のリトルピープルとは何か、空気さなぎとはなんなのか明かされていませんよね。こういう終わり方は無いかと。それにさきがけの警備担当者の東京に向かうという行動、続きが無いのならこの記述は不要な気がします。
さあBOOK4はいつ出るのか?タイトルは1Q84なのか1Q85なのか?
早く続刊がでないかな。
著者 村上春樹
出版社 新潮社
四六版 602ページ
価 格 1,995円
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