昨年本屋で見かけ、「これは面白そう、けれど買う程ではないな」と思って図書館で貸出予約したこの本が、ようやく借りれました。予約をしてから半年以上、その間にこの本はベストセラーになって続編も出ましたね。
この本、外国人向けの日本語学校で、いろんな国からやってきた外国人と日本語を教える凪子先生との間に巻き起こる騒動をコミカルに描いた本ですが、とても楽しく読めました。
登場する人物がとてもユニークですよね。
任侠映画を見て日本に興味を持ったフランスのマダム、時代劇大好きなスウェーデン人、大金持ちのアラブ人などなど。彼らの目を通して日本がどう見えているのかは、なんとなく判るようでいてやっぱり分からない(笑)
でも言えるのは、日本語を学ぶ動機となったものがあって、それを通じて日本語を覚え始めたので、変な日本語を覚えていること。
それを凪子先生が、ビシバシと矯正していくのですが、それはもうもぐらたたきのよう。大変ですよね。
それ以外にも、日本人ならさっと流していることも、外国人にとっては疑問の塊。
それに丁寧に答える凪子先生は、流石プロですね。レストラン等で見かけるカレーのルーを入れる容器の名前は?なんてもはや日本語教室の域を超えているんじゃないかと思うような質問でも、しっかり答えてます。
凪子先生は日本語の教師であるのですが、日本文化の教師でないと、日本語を教えられないんだなぁとつくづく実感しました。今まで、日本語を教えるのなんて簡単だろうと思っていた部分がありますが、これを読んで、果たして自分には務まるかと考えると...無理だな(笑)
本当に日本語って奥深いですね。
続編も読んでみたいと思います。
著者 蛇蔵&海野凪子
ジャンル ノンフィクション
出版社 メディアファクトリー
四六版 144ページ
価 格 924円
yomikakiさん☆こんばんは
言葉だけではなく文化を教える必要があるから、先生は大変なんですよね。(^_^;)
出かけるときの「行ってきま~す」とか、ご飯を食べる前の「頂きま~す」みたいな事が日本独特なんだなんて、普通は考えないもんなぁ。
続編も面白かったですよ!
投稿情報: Roko2009 | 2010/04/22 22:57
このシリーズ面白いですよね。
2巻ももってますよ。
そして、毎日こんな状況で仕事しとります。個性的な面々には、もーーーーやられっぱなしですわ(苦笑)
投稿情報: chanshira | 2010/04/23 22:53
喋ることができれば、読み書きができれば良いわけじゃないってことを自覚した本でした。
さ、次は『2』ですね。
投稿情報: route390 | 2010/04/23 23:58
Roko2009さん
確かに我々からすると当然の習慣が、外国の方にはわからないことってありますよね。その場合、言葉を教えただけでは...
続編、読みたいな~
channshiraさん
おお二冊とも持ってるんですか?
職場に外国の方も来られること多いでしょうからねぇ...
大変だ~
route390さん
ははは、やっぱり2、読まなきゃダメですね(笑)
投稿情報: yomikaki | 2010/04/25 00:28