地図好き、旅行好きにはたまらないツールとなっているGoogleEarth/Map。
GoogleEarthの地球儀をグリグリと回したり、GoogleMapでグイグイと見知らぬ町を見たりするのは楽しいですよね。
じつはこのツール、地質学者にも重宝されているとか
この本の著者は、恐竜の絶滅の理由は隕石だったという学説(先日ニュースになってましたね)を、K-T境界のフィールドワークにより分析する学者らしいのですが、実際の調査ではどこにK-T境界の地層が露出しているか調べるのが一苦労だそうです。
それをGoogleEarth/Mapの航空写真を見れば、地層が露出していろうなところが手軽に、しかもタダで分かるっていうことです。
なるほどねぇ~
でもK-T境界なんて、航空写真で見ても面白くない(含まれる成分を分析するミクロな活動なので)ので、この本では、もっとビジュアル的に興味深いポイントを紹介しています。
もちろん、その座標付。
なので、自分でGoogleEarth/Mapに座標を打ち込めば、手元ででっかい航空写真をこころゆくまで堪能することができます。
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これはどこだか分かります?
アメリカのデビルズタワーです。そうあの映画「未知との遭遇」で登場したところですね。
こちらはカルフォニアの地震を起こすことで有名なサン・アンドレアス断層
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ズームインして断層の不気味さを、そしてズームアウトしてその大きさを実感できますよね。
ここで紹介されている場所は有名なところから、マイナーなところまで様々ですが、航空写真で見るのが楽しいところばかり。
そしてこの本ではそれぞれの地形の生い立ちなどについて解説してくれます。
地学の教材としてぴったりですね。
まあ地球史とタイトルにありますが、むしろ地形の成り立ちと言ったほうがいいかもしれません。けれど楽しいですよ~
巻末にはGoogleEarthの使い方についての説明が書いてあります。基本的なこととレイヤの使い方についてですね。でもワザワザGoogleEarthのアプリケーションをダウンロードしなくても、GoogleMapで十分に楽しむことができますよ。
ちなみにこの本での座標の表記は、32 49 28 N,106 15 21 W という表記になっています。
基本的にはこのままGoogleMapに入力すればいいのですが、その場合、地図上に矢印とAというポイントの二つが現れる場合があります。その意味は矢印は入力した座標の場所、Aというポイントはその最寄の何か地図上に登録のある地名・名勝になります。本と同じ場所を見たいのであれば矢印のところを見てください。
近くの地名等を表示させたくないのなら、GoogleMapに入力する際、座標の前に適当な文字(なんでも良い)+@を足して見てください。前述の場所の場合、ホワイトサンズ@32 49 28 N,106 15 21 W ですね。すると入力した場所にしか印が出て来なくなります。
著者 後藤和久
ジャンル ノンフィクション
出版社 岩波書店
新書変 104ページ
価 格 1,575円
yomikakiさんは、本だけでなく色々な事に詳しいのですね!
(^.^)いや~すごい。。。
参考になります。
航空写真も面白い!!
投稿情報: chicchi^^/ | 2010/03/06 18:11
chicchiさん、
おだてても何も出ませんよ(笑)
こういう写真って、面白いですよね~。買わなくても図書館で借りてきてそれをか片手にGoogleMapを見るのはいかがですか?楽しいですよ~
投稿情報: yomikaki | 2010/03/08 08:06