言わずと知れた第二次世界大戦における日本軍の主力戦闘機 零戦。その零戦のエースパイロットであった坂井三郎さんの半生を綴った自伝です。
今まで第二次世界大戦に従軍した人の本というのは読んだことがなかったのですが、思わず読み込んでしまうほど内容に引き込まれました。
海軍航空隊だからか、空中戦の相手を撃破しても相手の血を見ることはありません。また味方が撃墜されてもその今際の際を間近で見れるワケではありません。だから、いわゆる血みどろの戦いではありませんし、文中にもそのような記載はあまりありません。しかし悲惨な戦争であることは間違いありません。
そんな中生き残るために、そして自らの使命を果たすために、己の能力を極めようとするその姿勢は非常に凄いですね。だからこそ空中戦で固めを失明するほどの大怪我をおいながら、帰還できたのでしょう(このくだりは圧巻でした)
またアメリカの圧倒的な物資の量から負け戦の気配を感じ取り、だからといって逃げ腰になるのではなく、また逆に盲目的に突進していくのではなく、冷静に己の務めを果たして行く様子はまさにサムライですね。
ちなみに坂井さんは64機の撃墜記録を持つそうですが、そんなことより僚機(一緒に編隊を組む仲間)を失わなかったことを誇りに思っているそうです。それも凄いなぁ~
著 者 坂井三郎
ジャンル 自伝
出版社 光文社
文庫版 661ページ
価 格 1,000円
ご無沙汰しております。
この本は私も持っております。
続編の「続・大空のサムライ」も持ってたります。
坂井三郎氏はすごい人ですね。
尊敬しています。
投稿情報: ずんべ | 2010/03/13 08:33
ずんべさん
こちらこそご無沙汰しております。
花見にはおいでになりませんか?ちょっと遠いから無理かな?
さてこの坂井さんホント凄い人ですよね。まさにサムライという気がします。
続編も読んでみようかな?
投稿情報: yomikaki | 2010/03/13 14:48