イサムノグチ庭園美術館の後は一気に四国の山の中、秘境中の秘境平家の落人伝説のある奥祖谷に行ってきました。
なんでそんなところにいったかというと目的はコレ、奥祖谷観光周遊モノレールに乗るためです(笑)
このモノレール、好きな漫画である「一緒に遭難したいひと」でその存在を知り、デイリーポータルに取りあげられたことで知るひとぞ知る、物好きを引き寄せるディープスポットなのです(笑)
なにせこのモノレール、世界最長(4,600m)、最大高低差(590m)、最大傾斜角(40度)の三つのワールドレコードを持つ四国が誇るべきモノレールです。一度乗ったら約一時間ノンストップ、トイレもありませんww で乗り場近くにあるのが上の写真というワケです。
前日の夜、これがいわゆる酷道かと身をもって実感しながらようやくたどり着いた山中の宿。 意外に人がたくさんいてビックリしたのですが、朝のモノレールの駅舎には人の気配があまりありません。
世界記録を持つということで、そういうコトがどっかに書いてあるかと思ったのですが、意外に控えめな駅舎でした。まあモノレールといっても、普通のモノレールじゃなくてベースはミカン畑等で見かける農業用のちっちゃいヤツがベースになっていますからね。
しかしそこがまた世界一だぞ!というような気張ったところがない、脱力系モノレールとしていい味が出てるんですよね。
早速駅舎に入ってチケット購入。
そして早速モノレールへ。また車両がまたカブトムシという脱力系で、定員二人ですよ(笑)
さっそく嫁さんと二人で乗り込み、係の人にいってらっしゃいと送り出されて、しゅっぱーつ!
ゴトゴトとモノレールは林の中を進みますが、なんとまあ急なこと!
車体についている椅子は、モノレールの車体の傾斜に合わせて角度が変わります。
そして無線機も必須。
なにせ一時間ですからねぇ~何が起こるかわかりませんww
とはいうもののスピード自体はものすごくゆっくり。
山を登っていくわけですから、そりゃ歩くよりは速いですけど、平地なら絶対勝てるくらいの速度。まったりとしたスピードで登っていきます。
途中でようやく別の車両とすれ違いました。
このモノレールは電動なのですが、たぶん送電能力の問題だと思いますが1時間の輸送能力は20人。つまり一度に10台しか動かせません。つまり計算上の最短車両間隔は4,600m÷10=460m。
でも朝早い時間ですから、実際には3台くらいしか動いていない模様(笑)
ということで滅多に対向車両とすれ違いません。
でもそのすれ違う車両に乗っている人たちは妙に気恥ずかしそう(笑)
まあカブトムシに乗って、のんびりと森林浴ですからねぇ...
ちなみにこのモノレール、今までの写真を見ておわかりの通り、ほとんど眺望がききません。コースは?まーくの頭が丸く繋がったようなカタチで、頂上まではすれ違いの対向、頂上付近でループになっています。
やがてモノレールは頂上付近のループ部へ
そしてどうやらここが頂上らしい。
若干眺望がきくように木を伐採してます。
しばし向こうの山を眺めた後は...
下りです!結構怖えぇぇ~
だってこんな角度ですよ(笑)
スキーで急斜面を下るような感じ。
でもスピードがのんびりなんで怖さも慣れましたけどね。
やがて頂上以外に一ヶ所ある眺めの良いところにきました。
向こうに一つの集落が高低差390mあるという落合集落(国の重要伝統的建造物群保存地区)らしきものがチラリと見えました。
あれも凄いよね。
やがてモノレールは駅舎に戻って終了。約1時間のプチトリップは終了。
堪能しました~
ちなみに駅舎では運転間隔の調整の為か、カブトムシに乗って待機している人がいました。結構人が来始めたみたですね。
まってる間は、ちょっと気恥ずかしそう(笑)
ちなみに車両の全体はこんな感じ
前後に椅子が二つですが、やっぱカブトムシが気になる~
この後次の目的地へ向かいました
ちなみに国道439号線はこんな感じ。
普通の乗用車もすれ違えない、ヘタしたらバイクともすれ違えない道がえんえんと、2時間くらい続きます(笑)
続く
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