アメリカの大統領選挙が終わって数日。
はっきり言って政治ネタは避けていたこのBlogですが、オバマ次期大統領の11月4日夜の勝利演説を何回も聴いているうちに、ちょっと禁を破って書きたくなりました。
黒人初の、というより有色人種初のアメリカ大統領が選出されたという事実、それはそれで歴史的な事ですが、それよりも今回のスピーチがとても素晴らしかったもので。
まだ全文を読んでいない方は一読されることをお勧めします。朝日新聞等にも邦訳が出ていますが、私のお薦めは小飼弾さん@404 Blog Not Found のエントリーです。それ以外にもいろいろアチコチで書かれていますので、読み比べてみるのもいいかもしれません。
強く感銘を受けたポイントが二カ所ほどあります。
アメリカという国の力の源泉のこと、なぜアメリカは強いのか?
これについては、スピーチの中に触れられていますが、私はそのことについて今まで考えも及ばなかったし、アメリカという国を誤解していたかもしれません。
そして"Yes,we can"というスローガンのこと。
この言葉は単純なように思えて、とても深い言葉ですね。"we"に含まれる範囲はどこか?初めは大統領選挙を戦うオバマ陣営の人々を指していたと思いますが、このスピーチでその範囲を一挙にアメリカ国民全体に広げました。そう、人種も、ゲイもストレートも、民主党も共和党どちらの支持者であっても関係なく、アメリカ国民全体に。特に意見の異なる人こそ協力して欲しいと説きます。
今までこういう対話の姿勢を見せたアメリカ大統領っていましたっけ?どちらかというと力で押しまくるそういうイメージしかありません。アメリカという国が変わり始めたように感じます。
さらに弾さんのこのエントリーを読んでから、ひょっとして"we"というのはアメリカ国民だけを指すのでは無いのかもしれないと思うようになりました。つまり民主、自由、可能性、希望を持つ人全てではないのかと。
どう思われますか?
ちなみに前述した邦訳やYoutubeの他に、NeYork Timesには演説の動画と同時にTarnscriptを表示してくれるます。
英語の勉強にもなりますし、なにより他のサイトではあまりTranscriptが正確で無く抜け落ちているのですが、そこもきちんと載っています。(オバマ氏が姉妹について触れている部分などが他のサイトでは抜けていて、そこが抜けているから邦訳にも無い)
またMP3ファイルはココから落とせます
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