9月の上旬の金曜日、会社帰りに上野の都立美術館で開催されているフェルメール展を見てきました。
寡作のフェルメール、現在フェルメールの作と認められているのは、あの有名な真珠の耳飾の少女など30数点。そのウチの7作が集まると聞いちゃ見に行かざろうえません。
しかし日本人にとても人気のフェルメール、まともに行ったら絵を鑑賞するどころじゃありません。
実は以前4年のほど前に神戸に旅行した折に、ちょうど栄光のオランダ・フランドル絵画展をやっていたのを知り、神戸市博物館に見に行ったのだけど、アレは凄かった...
ものすごい長蛇の列で、押すな押すなの大騒ぎ。
肝心の絵を見るどころの騒ぎではなく、フェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術)」を見るときにはもうぐったりだったのでした。
今回は金曜の夜のみ8時までやっているというので、仕事をとっとと片付け、嫁さんと待ち合わせ、金曜5時からの限定ペアチケットで見てきました。
到着は夜6時半くらいかな?
もうこの時間になると待ち時間はゼロ。中もゆっくりと見ることができました。さすがにフェルメールの絵のところでは、人だかりがありますが、ちょっと待てば最前列で見ることもできました。よく考えると絵を見にいくのだから、人だかりで肝心の絵が見えないというのは、ちょっとおかしいですけどね。
気に入ったのは「小径」と「手紙を書く婦人と召使い」の2点。まあ気に入ったと言っても帰るワケでも何でもないんですけど(笑) 奇しくもこの2点は共に日本初公開でした。
で、これだけフェルメールの作品を見ると、フェルメールの住んでいたオランダのデルフトに行きたくなりますよねぇ。
が、簡単には行けないので、いろいろググってみました。
まずはGoogleMapから...笑。ココです。アルステムダムの南西、ロッテルダムの近くなんですね。ストリートビューがあると面白かったのだけど...
さらにデルフトの観光案内(英語)。
でも英語がよく分からないので、市街の地図なぞをぼーっと眺めてみる。さらにサイト内を徘徊していると、Vermeer Cube Walkなるツアーの地図を発見(一部日本語)。これを見ると、ゆかりの土地が記載されていて...ますます行ってみたくなりました(苦笑)
さて芸術新潮の9月号はフェルメール特集
フェルメールの全作品の所蔵美術館のガイドや、各作品にまつわる話など、なかなか読み応えがあって面白かったです。
フェルメールの家の間取りの研究なども読み応えあるし、年譜を読んでみると子沢山であることに気づいたり。
なんと43歳で没した時には11人の子供が残され、さらに生前に4人の子供を無くしているので、全部で15人ですよ!
でも一番の面白かったのは、今回も出品されている「ヴァージナルの前に座る若い女」を巡る話。この作品は最近になってフェルメールの真作であると鑑定された作品だとか... この本を読んでから実物を見るべきだったなぁ...ちょっと残念。
もう一度見に行くか?でも高いんだよな、この展覧会
この展覧会にいくつもりの方は、この芸術新潮を読んでから行くと、面白いかも。
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