とりしまられやくしんにゅうしゃいん?
本屋で平積みになっているこの本を見た瞬間、手に取ってしまいました。完全にタイトルにやられましたね(笑)
TBSと講談社主催の第一回ドラマ原作大賞受賞作で、3月末からドラマ化されていたようなのですが、 TVが無いウチではそんなことは露知らず、この本を知ったのは本屋が初めてでした。
信男は一流の広告会社の新入社員で月給20万円。
だけど同時に、人事局直属の極秘スペシャル任務の被取締役(とりしまられやく)でもあり役員報酬が年間3000万円。果たしてその任務は??
そのスペシャル任務とは、一言で言ってしまえば「いじめられっこ」
全社員の軽蔑と蔑称の的となり、そして社員の優越感をくすぐりモチベーションアップを図ることが最終目的。
つまり「オレはアイツとは違う」と思わせ、「アイツをいじめる事によって社内のチームワークを向上させる」ワケです。
確かに人間って、他人と差をつけたがりますよね。
昔の士農工商やカースト制度を筆頭に、身近なところでは学校・職場でも自分より下の人間を見つけ、
ほっとしていることって多少なりともあるのでは?
この信男はそういった底辺の人間として一流会社に雇われたワケです。
そしてその任務を順調にこなしていった信男ですが、ある企業での懇親会をきっかけに立場が一転してしまって大慌て、お話です。
いじめという重いテーマですが、話はコミカルに話進みつつ最後はホロリとさせられる、最後に改めて「いじめととは」
と考えさせられるお話でした。
あっという間に読み終えてしまったけど、面白かったです。
著 者:安藤祐介
ジャンル:小説
出版社:講談社
文庫版: 270ページ
価 格: 1,500円
えっ!テレビがないの・・。
投稿情報: syosuke | 2008/04/20 21:13
syosukeさん、そうなんです。
貧乏なので買えないのです(笑)
というか数年前に壊れたのですが、そんなにテレビが無くても困らない(ネットがあるから)ことに気づき、新しいのを買っていません。
テレビがあってもあまり見る暇無いし...
投稿情報: yomikaki | 2008/04/21 07:18