「ナッチャンRera」 という船を知っていますか?
昨年、青函連絡船に就航した最新のフェリーです。フェリーというと「さんふらわ」のような船が真っ先に思い浮かびますが、この船はなんと双胴船。
双胴船というとなんとなく鈍足のような気がしてましたが、ニュースでを目にした「ナッチャンRera」はスマートでかなりスピードがでそうな感じ。
それもそのはず、この双胴船はウェーブピアサーという最新の造船技術を利用して作られた高速フェリーで、その最高速度はなんと45.4ノット(84km/h)。実は大西洋横断のスピード記録を48年ぶりに更新したのがこのウェーブピアサーなのです。
この本はそのウェーブピアザーの技術をベースに最新の船舶技術について紹介した本です。
ウェーブピアサーというのはオーストラリアの造船会社が持つ技術だそうですが、この本の著者 池田さんはナッチャンReraの建造に当たって、日本側でいろいろ技術解析を行われた研究者のようです。
ですので、ウェーブピアサーがスピードを出す上で優れている点、揺れに対する優位性など詳しく解説してあります。
もちろんそれだけではありません。船はなぜ浮かぶのかといった素朴疑問から、どのように建造されるのか?最新の船の操舵室はどのようになっているのか?など、船に関することを幅広く解説してくれます。
とても興味深く読めました。
そして「ナッチャンRera」にますます乗りたくなりました(笑)
著 者 池田良穂
ジャンル ノンフィクション
出版社 講談社(ブルーバックス)
新書版 229ページ
価 格 924円
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