日本が開発中であった国産旅客ジェットの実証機の墜落事故。
その墜落の原因を探っている最中、今度は自衛隊の戦闘機の墜落事故が発生した。高知沖上空に何かがあるのか?
と、まあこんな感じで話はスタートします。
第10回電撃小説大賞大賞受賞作家・有川浩の第二作、と言うよりは「図書館戦争シリーズ」の著者によるデビュー後第二作と行った方がしっくりきますね。
話のカテゴリーとしては図書館戦争よりはライトノベル成分(?)が少なく、クジラの彼よりは恋愛小説分が少ないSF小説という感じ。その一方、図書館戦争にも描かれていた、根回しとか策略とかいった人間の(日本人の?)ドロドロした部分がちょっと強く、少しアクが強い話と感じます。
でも、人間の知らない知的生命体が高知沖上空に生息しているというSF小説ならではの設定はとても面白く、楽しんで読めました。難点をいうと誰が主人公なのかイマイチはっきりしなかったところかな?
空の中
著 者 有川 浩
ジャンル 小説
出版社 メディアワークス
四六版 482ページ
価 格 1,680円
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