空中ブランコで直木賞を受賞した奥田 英朗さんが、作家デビューする前にMONOマガジンに寄稿していたエッセイ「スポーツ万華鏡」をとりまとめた本です。
MONOマガジンであって、Numberじゃないところがポイント(笑)
なぜってスポーツそのものというより、スポーツ周辺のどうでもいいことを取り上げているエッセイだから...
例えば、TV中継を見ると気づく必ずいる観客、ボクシングのリングサイドにはパンチパーマの紳士や大相撲九州場所では砂被り席にいる白髪で髭を生やしたおじいさんが非常に気になってしまうし、ボブスレーの二番目に座っている選手は何をしているのか?とか...
結構、コレって気になっていたりします。
昔オリンピックの時には必ず紋付き袴を履いた日の丸を振っているオジサンがいたものですが、あのオジサンなんぞその最たる例でしょう。
野球観戦だって、もちろんプレーは熱心に見てますが、観客の変なヤジも面白かったりします(でも愛が無いのは駄目ね)。
そういった緩いエッセイが三十四篇。
かるーく楽しめるスポーツエッセイ(?)です。
一篇が短いから通勤途中に読むにはぴったりですね。
著 者 奥田 英朗
ジャンル エッセイ
出版社 幻冬舎
文庫版 249ページ
価 格 520円
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