できるかなシリーズも、とうとう第四弾。
けれど内容は、できるかなシリーズとそれにその他のシリーズとを収録した短編集ですね。面白からどうでもいいのだけど。
それより西原さんというと、どうしても先日亡くなった元ダンナの鴨ちゃんこと鴨志田穣さんのことが頭に浮かびます。この本の中にも入院している鴨ちゃんを見舞いに行く話が載っていて、なんか感慨深いものがありました。
鴨ちゃんのお葬式では、別れたにもかかわらず喪主を勤めた西原さん、その懐の深さをつくづく感じたものですが、このできるかなクワトロに収録されているヒジュラ(インドのおかま)の作品でもその人柄がにじみ出ている気がします。
西原さんおなじみの体当たり取材で、ヒジュラと行動を共にし、彼女らの生活について描いた作品なのですが、ヒジュラに対する視線は本当に温かい。
彼女の作品はどれも、パッと見、下品で乱暴だけど、人間としてとても温かいモノが流れているなあとつくづく感じました。
この本には石川さんというカメラマンのコラムが載っているのですが、そのタイトルが「西原理恵子は現代の菩薩か巫女か」。 うん、私もそう思います(ゲラゲラ笑っている菩薩だけどね...笑)
著 者 西原 理恵子
ジャンル エッセイ
出版社 扶桑社
四六版 174ページ
価 格 1,000円
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