「鴨川ホルモー」で鮮烈なデビューを飾った万城目 学の最新作です。
前作の舞台が京都なら、今回の舞台は奈良。
そして奈良といったら、鹿でしょう。
ということで、今回も魑魅魍魎とはちょっと違うけど、「鴨川ホルモー」と同様の「万城目ワールド」が展開されます。
主人公は大学の研究室を追われるようにして、奈良の女子高校に産休教師として赴任した「おれ」。
赴任そうそう、遅刻してきた生徒には突っかかれ、鹿には話しかけられる。
あげくの果てにはなんと顔が...
主人公は否応なしに、日本神話の世界に引きずり込まれていきます。
前作のより青春小説っぽいところは薄れていますが、それでも剣道の学校別対抗戦なんかあるあたりは、やっぱり学園モノですね。
日本の古代神話を絡めたファンタジー小説ではあるけど、軽い感じなのでファンタジーモノが苦手な私でも楽しんで読めました。
ただ途中デジカメやプリクラのくだりはちょっと苦しかったかな...
著 者 万城目 学
ジャンル 小説
出版社 幻冬舎
四六版 394ページ
価 格 1,575円
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