1999年に公開された映画の原作です。
映画のキャスティングを見ると、主人公のライムにデンゼル・ワシントン、ヒロインのアメリアにアンジェリーナ・ジョリーとそうそうたる顔ぶれが並んでるんですね。そういえば劇場公開の頃に見たいなと思った記憶がありますが、もしかしたらハンニバルと勘違いしてるかもしれません。
まあいずれにせよ、私にとっては映画の原作というより、最近読んだ「12番目のカード」の「ライム・シリーズ」の一番始めの本ということで読んでみたわけなんですけど...
過去の捜査中の事故により、全身不随の体になってしまったライム。
彼がかろうじて動かせるのは左手の薬指と首から上だけ。意識がはっきりしているけど、やりたいことは何一つできない、そう自殺さえも...
そんな状態のライムの元に、彼の明晰な頭脳を頼りにしてNY市警から事件が持ち込まれます。
生きる気力を失っていた彼と警ら係から異動直前に事件に巻き込まれたアメリア。彼らは次々と誘拐されまさに殺されようとしている被害者を犯人の手から救い出すことができるのか?
「12番目のカード」では当然の如く、コンビを組んでいた二人の初期の様子がよくわかりますね。最新作より二人の心理描写にウェイトが置かれてます。とはいっても最新の科学捜査を駆使しながら犯人を追い詰めていく様子はやっぱり見事。
小説の中の挿絵(?)として、犯人像の判っていることの一覧を書いているのは第1作からだったんですね。私はちょっとなじめないんだけど。
でも面白かったので、第二作「コフィン・ダンサー 」も今度図書館で借りてきます。
著 者 ジェフリー ディーヴァー
訳 者 池田 真紀子
ジャンル 小説
出版社 文芸春秋
四六版 471ページ
価 格 1,950円
コメント