今では当たり前のように、そして気軽にハワイに旅行に行く時代になりましたけど、私が子供の頃はハワイ旅行は夢のまた夢。
その代わりが常磐ハワイアンセンターでした。
「今度、ハワイに行ってくるんだぞ~」という友達がいれば、必ず「何処の?」というツッコミが入ってたものです。
「フラ・ガール」はそんな「常磐ハワイアンセンター」の誕生をめぐる話です。いろいろ書きましたがまあそんなことはどうでも良くて、見てほんとうに良かったです。
<以下ネタバレ注意>
時代は昭和40年、石炭から石油へとエネルギー転換が進み炭坑は一つまた一つと閉山になっていく時代。そんな中、福島の炭坑町では、炭坑から湧き出る温泉を使って「常夏の楽園」を作ろうという一大プロジェクトが立ち上がります。
東北にハワイ。今同じことをやっても「正気か?」となるでしょう。命を張って炭坑を掘っている荒くれ男どもが、ハワイアンセンターなんて理解できるわけありません。
しかもその目玉が「炭坑人による」フラ(フラダンス)のショー。東京からダンサーを呼べば済むところを、「一山一家」の言葉の元支え合って生きてきた炭坑の人々は、あくまで炭坑の娘にこだわり、東京からフラの先生を呼びます。しかしフラに対する偏見もあって炭坑の町でも意見は真っ二つ。
果たして、無事オープンを迎えることができるのか!?
と、まああらすじはこんなところですが、そこに自分の可能性を信じフラを習う谷川紀美子(蒼井優)、東京からワケありで流れてきたフラの先生 平山まどか(松雪泰子)、女手一つで子どもたちを育ててきた紀美子の母親 千代(富司純子)の3人の女性の生き様が絡んで話は進んでいきます。
そらに魅力的な脇役が脇を固めます。不器用だけど紀美子を応援している兄役にトヨエツ、ちょっと情けないけどハワイアンセンター開業に向けて奔走する吉本役の岸部一徳など、ちょうどいい塩梅で(主役を喰うような感じではなく)登場します。
さらにはリリカルなウクレレの調べがまたいいんですよね。
素直に見て、そして素直に感動しました。
もし興味を惹いたなら、是非見に行ってください。お勧めですよ
ps.正直、常磐ハワイアンセンターなんてちょっと小馬鹿にしてましたが、ちょっと見方が変わりました。
スパリゾートハワイアンズにヘンシンしてから、
一度だけ行ったことがあるんですが・・・
フラは見なかった・・・
投稿情報: Bake | 2006/11/08 11:44
Bakeさん、こんにちは。
実はワタシも見なかったクチです。
見れば良かった...orz
投稿情報: yomikaki | 2006/11/10 07:20