2001年「卵の緒」で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞した著者のデビュー後第二作です。
何事にもまっすぐ、ひたむきに取り組んできた主人公 清(きよ)。高校時代まではバレーボールに夢中になっていた。
そう、高校までは...
自分にも厳しくそして他人にも厳しいがゆえ、高校時代のバレー部でミスをした同級生を責め立てて、自殺に追い込んでしまう。あれほど夢中だったバレーをやめ、惰性で生きる彼女は高校の講師になります。
清の周りの3人の男、妻を持つ不倫相手 浅見さん、ひょうんなことで顧問となった文学部のたった一人の部員 垣内くん、そして弟の拓実。
3人と話しそして文学に触れていくうちに、事件後惰性で生きてきた人生に張りが、閉じこもりがちだった心がほどけていく。
そんなお話です。
なんとなく文章が雰囲気が、”センセイの鞄”の川上 弘美に似た感じ。
川上 弘美が好きな人にオススメです。
著 者 瀬尾 まいこ
ジャンル 小説
出版社 マガジンハウス
四六版 165ページ
価 格 1,260円
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