マット・デイモン主演のボーンシリーズ 第2作 ”ボーンスプレマシー”の原作ということですが... 話がぜんぜん違う! 内容はかすりもしない!!
まあ、面白いからいいのだけどね。
伝説の暗殺者ジェイソン・ボーンことデビット・ウェブは、前作で行動を共にしたマリーと結婚し、アメリカの大学で教鞭をとりながら慎ましく暮らしています。
しかしジェイソン・ボーンを名乗る殺し屋が現れ、極秘下に香港に来ていた中国の副首相を派手な手口で殺害してしまいます。
偽者は誰だ?後ろで影を引いているのは?
背後を探っていたCIAとMI6は恐るべき事実を掴みます。
今、中国政府を刺激すると香港に人民軍を進駐させる口実になってしまう...
そこで策略に長けたCIAとMI6は、偽ジェイソン・ボーンとその黒幕を消し去ることを決心します。そう「偽者には本物をと」デビット・ウェブを利用して...
映画では記憶をなくしたウェブが、徐々にジェイソン・ボーンとして行動してきた頃の記憶を取り戻し苦悩するといった感じでしたが小説ではそれに加え、二重人格のようにジェイソン・ボーンとデビット・ウェブの間で行動する様子が見事に描かれてます。
話も終盤に差し掛かったころ、狂気に囚われたボーンが起こした行動は、本当にどうなる事やら予測もつかせず一気に読んでしまいました。
ところでこの本は前作とくらべ行間が広い(前作は新潮文庫、この本は角川文庫)せいか、訳のせいか、はたまたそもそも原作からして違うのか、前作に比べて凄く読みやすいです。
すっと入ってグイグイと引き込まれますよ。
著 者 ローバート・ラドラム
ジャンル 小説
出版社 角川書店
文庫版 (上)443(中)439(下)442ページ
価 格 各 680円
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