「ランボールギーニ」。
スーパーカー世代の私は、すぐさまあのスーパーカー、クンタッチ(カウンタック)の名前が出てきます。
この本は、あのスーパーカーメーカーであるランボルギーニを一代で造りあげたフルッチョ・ランボルギーニの生涯を、息子であるトニーノがまとめた伝記です。
機械いじりが好きだった少年は、やがて整備工になり、そしてイタリア事情にあったトラクターを作る会社を興します。それがあのランボルギーニの始まりです。奇しくも本田宗一郎と同世代、そして同じく一代で自動車メーカーを作り上げたランボルギーニは、戦後イタリアの復興の中で、色々な物作りにチャレンジし、トラクター、車、船舶用エンジン、そしてヘリコプターさえも作ろうとします。
そういった職人的な面以外にも、営業的センスを持ちそしてイタリア人らしい人間的魅力にあふれた人でした。
一世を風靡したミウラ、そしてクンタッチ。
常に高性能のもの、美しいものを追い求めたフルッチョ。
この本は、車と美女を愛したフルッチョの魅力を、あますことなく示すエピソードで一杯です。
著者 トニーノ・ランボルギーニ
訳+編 大矢 アキオ
ジャンル 伝記
出版社 光人社
四六版 236ページ
価格 各2,310円
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