この本はあの「鉄道員」を書いた浅田次郎さんが、ヨーロッパ(カッシーノ!)、アフリカ・ラスベガス(カッシーノ2!)のカジノを取材(?)した旅のエッセイです。
リゾートホテル・ジャンキーという本を昔読みましたが、あれば非日常を紹介する女性版だとすると、こっちはその男性版といったところでしょうか?
しかし酒呑みの理屈って、ありますよね。自分が酒呑みだからわかるのですが、呑まない人や嫁さんの前では、呑む時や酒を買う時にイチイチ言い訳がましく、ブツブツと理屈をこねるんですよね。明日は壜の回収日だからコイツは飲み干しておかないと壜を出せないとか(笑)
私は博打はやらないのですが、この本を書いてる浅田さんの文章が、いかにも酒呑みの理屈と一緒なんで笑っちゃいました。
その博打打ちである、浅田さんの理屈、
この非常識、この非日常の人生を、常識と日常とでがんじがらめにされた同胞にあえて紹介し、啓蒙の一助とするのはわれわれの使命なのではないか。
<中略>
外にでては会社の奴隷となり、内に入りては家族の僕となって老いゆくオヤジたちが意識改革をせねば、日本の未来は無いのだ。カッシーノ!/浅田次郎 2.MONACO の章 より
わかるようなわからないような、ちょっと言い訳がましいような...
ですが、確かになるほどなぁと感じるところもあります。
だってウチの会社の同僚を見てもそう。
オヤジ予備軍の我々30代(ひょっとして、もうオヤジ!?)でさえ、仕事が趣味のような遊びをを知らないヤツラがいます。あれじゃぁ、仕事が無くなったらどうするんだろう?と遊びバリバリの私は思うのでした。私も浅田さんのように、遊びの啓蒙に勤めなければなりませんね(笑)
注) ワタシはスーダラ節(古っ!)のようなグータラ社員って訳じゃないですよ。ちゃんと働いてます、と自己フォロー
良く働き、良く遊びましょう!
ps.しかしこの本、かな~り取材費(?)がかかってます(笑)
著者 浅田 次郎
写真 久保 吉輝
ジャンル エッセイ
出版社 ダイヤモンド社
四六版 325/332ページ
価格 各1,680円
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