肉親の縁を切ってまで、宗教にのめり込んだ伯父
その結果として疎遠になった伯父は、7年後、祥子の勤める老人病院へ偶然にも患者として入院してきた。死期が近づいてくることを悟った伯父は、それまで入れあげていた宗教団体の知人とはむしろ距離をおきたがっている。
その反面、祥子には誰にも話したことの無かった戦争体験を話し、「死んだら自分の腕をニューギニアに埋めてくれ」と頼むのだった。
表題作、レクイエムを始めとした短篇6作を収めた本です。
ただ忙しく過ぎていく日常。
でもふとしたきっかけで気づきます、そのほんのちょっと向こう側には自分の過ごしてきたものとはまったく違う人生があることを。
ひょっとしたら、その中に迷い込んでしまう自分がいたかもしれない。
ふと、そんなことを思わせる話でした。
けれど全般的には、どれも印象の薄い、あまり面白みの無い話ばかりでした。
レクイエム
著者 篠田節子
ジャンル 小説
出版社 文芸春秋
四六判 294ページ
価格 1,700円
TITLE: 篠田節子
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投稿情報: | 2004/11/03 17:23