ごぞんじ、吉本ばななさんの出世作。
本当に吉本ばななさんの文章って、なんでこんなに ほんわかとしてるんでしょう?
その辺りにいそうな女の子の視点、けれど決してありふれていない設定。
にもかかわらず読んだ読後感が暖かいのは吉本さんの文才なんでしょう。
幼い頃に両親を亡くし、おばあちゃんと一緒に暮らしてきた主人公 みかげ。
彼女が好きな場所はキッチン。きれいであろうが汚くあろうが、食事を作る場所であれば好き。
そんな彼女も、とうとうおばあちゃんが泣くなり天涯孤独の身になってしまった。
そんな時一緒に住もうと誘ってくれたおばあちゃんの行きつけの花屋の店員だった優一。彼のオカマのお母さん(?)と3人の奇妙な同居生活を始めることに。
キッチン、満月-キッチン2、ムーンライトシャドウの3作が収録されています。
しかしこの本、福武文庫そして角川文庫でも文庫化されているんですね。
ほんわかした気分になりたいときにお勧めです。
キッチン
吉本 ばなな 著
ジャンル 小説
発行 新潮社
文庫 197ページ
価格 400円
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