吉本ばなな(最近、よしもとばなな に変えたらしいが)さんの本
どうも、と売れてる作家ってなんだかそれに乗るのがやな感じがして、結構読まず嫌いだったりする。(売れてる時って「けっ!」って感じなんですよね) でもそういう作家の中でも、後で読んだエッセイやノンフィクションで気になり、そして気に入りの作家となることって多いんです。
村上春樹の場合は、「アンダーグラウンド」(地下鉄サリン事件の被害者のインタビュー集)がきっかけ。その切り口、文章に「この人の小説ってどんな感じだろう?」って気を起こさせました。
この吉本ばななの場合、今は廃刊になってしまったSINRAって雑誌に、沖縄あたりの離島の旅行記が載っていて、いつか読んでみたいと思いました。
今までなかなか縁遠く読んでませんでしたが、今回図書館で思い出し借りてきたのがこの「TUGUMI つぐみ」です。(単に忘れていただけという話も)
体が弱いけどそれを補うほど有り余るエネルギッシュな従妹のつぐみ。彼女が引き起こす一夏の騒動を、主人公の目を通してつづってます。一途な、でも場合によっては残虐なほど鋭いつぐみ。こんな娘周りにいたら大変だ。
PS.よくよく考えると、「世界の中心で、愛を叫ぶ」とおんなじ位、ありがちに感じるシュチエーション(でも実生活ではあまり聴かないだけどね)
吉本 ばなな 著
ジャンル 小説
中央公論社
234ページ
価格 1,030円
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