世界の中心で、愛を叫ぶ

なんてタイトル．．．

　３０過ぎのオヂさんが買うには、いや普通のOLでもこっぱずかしいに違いない。救いは装丁の中でタイトルの字が小さく目立たないところかな？

　中身はタイトル通り恋人を亡くした高校生の物語という陳腐な設定ですが．．．すごく良いです。今まで読んだラブストーリーの中で１，２を争うって感じかな（村上春樹の「国境の南、太陽の西」と競います）。

　本屋で何気なく手にとって、数ページを読んだだけで引き込まれて買ってしまいました。彼女を亡くした喪失感が、彼女と過ごした日々が、お構いなしに流れていく日常の中でくっきりと浮かびあがります。
どちらかというと速読するタイプなんですが、じっくりと染み入るように読みました（といっても２日で読んじゃいましたが．．．）。主人公だけでなく祖父の恋も絡めていろいろ考えさせられるところもあり、何回も読み返しそうです。

　初版は一昨年の四月なんですが、最近ベストセラーとなっているようです。私が買った本が第十五刷で発行が今年の九月二十日（おいおい来週だよ）。大きい本屋の売り上げランキングにも１０位以内にはランキングしているし、来年の映画化も予定されてます。読んで損はない一冊です。

でも、タイトルが恥ずかしいなぁ。
なにもこんな大上段なタイトルつける理由もないのに．．．

世界の中心で、愛を叫ぶ

片山　恭一　著
ジャンル　小説
発行　小学館
四六版　２１０ページ
価格　１，４００円＋税

Comments

[投稿情報: 小百合]

私的には最高ですｗｹﾞｰﾑ小説の、アマチュアさんと比べてしまう私。やっぱり片山ｻﾝの本は、どこかで人を寄せ付けて、読んでる人にまで幸せを感じさせてくれる、最高の人です。

比べてしまうのはとても失礼だけど、本当にバカみたいな恋愛小説を買ってた私を大人にさせてくれた本。

人の命の尊さ、愛情、私に全てを教えてくれた、生涯子供が出来た時に譲れるような一冊でした―...

[投稿情報: yomikaki]

こんにちは。
この本もとうとうミリオンセラーになったようですね。最近は何処の本屋に行っても売ってます。
片山恭一さんの本はこれ以外読んだことがないのですが、今度読んでみようと思ってます。

[投稿情報: 草履]

　こんな本を村上春樹氏の本と比べたら失礼だと思いますが……。
　どこがどう感動できるのか理解できません。
　こんなつまらない本がベストセラーになる理由は短くて読みやすい。表紙が綺麗。ということだけではないでしょうか？

小百合さん
　間違った日本語、「ｗ」の使用で感動している様子が全く伝わってきません。
　ゲーム小説のアマチュアなんて活字の中でも全体的にレベルの低い物なので、そんな物と比べたら良いに決まっています。
　私はこんな本を子供に譲るくらいなら燃やしますね。

yomikakiさん
　他の作家さんの本を図書館で借りてからにすることをお勧めします。

[投稿情報: yomikaki]

　私はこう考えます。
　ベストセラーというのは、読者の共感を得られなければならないか、または商業的に売り込みを図ったものかどちらか（あるいは両方）だと思います。
ではこの本はどうだったでしょうか？

　まあ元々読書なんて、極めて私的な趣味ですのでその本に感動しようが燃やしてしまいたいか、それはその人それぞれです。

　村上春樹も好きな小説を書く作家のひとりですが、村上春樹に対して失礼という考えが私には理解できません。その本が面白いかどうかだけです。
　もっともこの本も今読んでみると昨秋と感じ方が違うと思います。「国境の南、太陽の西」と同じように今でも惹き付けられているかというと？かも知れません。再読してみます。

[投稿情報: wan]

昨日この本読みました。図書館で3ヵ月待ちでした。すっごく楽しみにしていたのに、「えっ！」って感じでした。みんなこの本に感動してるの？みんなあまり本を読んでないんじゃないかな〜この程度の本はいくらでもあるよ。なんでこんなに話題になってるの〜〜って思う。宣伝に完全にのせられちゃったって感じ。題名と表紙の写真にもやられちゃいましたね。実際読んだ方の感想が聞きたくてここにたどりつきました。同感の方がいっぱいいてよかった。そうだよね〜〜〜

[投稿情報: こあら]

ぶっちゃけおれもあんまり感動しなかった・・・
エースをねらえのまんがのほうが感動したな〜

[投稿情報: yomikaki]

wanさん、こんにちは。
ま、広告宣伝の力は確実に強いですね。先日再読して見ましたが、私はそれなりに惹きつけられましたよ。文章は練り上げられているとは言えませんが...

こあらさん、こんにちは。
そうですか、エースをねらえの方が良かったですか？ワタシはエースを狙えは読んだことも見たこともないので、比較できないのが残念です。
いや、マンガは読まんといってるわけではありませんよ。マンガも小説もかなり乱読のほうです（笑）