この本は、求人雑誌 B-ingに掲載されていた小説を収録した短編集です。
地上げで人気の少なくなった都心を自転車を漕いでお得意先を回る銀行マン、世田谷の住宅街に住む成金の社長へ自動車を届けるセールスマン、さえない大学の非常勤講師。 世の中には本当にいろんな仕事があります。
華やかな仕事、楽しそうな仕事。 でもどんな仕事だって、良いことばかりじゃありません。 いや、悪いこと、大変なことの方が多いかもしれません。
続きを読む "仕事が俺を呼んでいる/矢作 俊彦" »
ご存知、第134回芥川賞受賞作です。
しかし内容うんぬんより...高っ!! いや本自体は1,000円ですから、高くはないのですが、高いのは中身。いやだってさー、字はでかいは行間がスカスカの上にページ数も少ない。 確かに本はグラムいくらじゃないと思うけど、それにしてもねー。
続きを読む "沖で待つ/絲山 秋子" »
死体農場って、ご存知でしょうか? パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズで取り上げられたこともあり、ご存知の方も多いのでは無いでしょうか?
世界で唯一、アメリカのテネシー州ノックスヴィルにあり、文字どおりに人間の死体(献体)を放置して、その腐敗の様子やうじ虫などの生育状況などを観察するという研究施設です。
続きを読む "実録 死体農場/ビル・バス,ジョン・ジェファーソン" »
じぶんがキムタクに似ていると勘違いもはなただしい”おやじ”、ペットの猫が心配でうろたえる”おやじ”、勝手な”おやじ”に臭い”おやじ”。
そんなオヤジ共が12人、短編で登場します。
続きを読む "おやじ丼/群 ようこ" »
銀座木村屋と並び称される新宿中村屋。 あんぱんと言えば木村屋、クリームパンと言えば中村屋ですが、中村屋にはもう一つの名物、インドカリーがあります。
なぜ中村屋でカリーを扱っているのか。それは中村屋とインドは浅からぬ縁があるからなのです。
続きを読む "中村屋のボース/中島 岳志" »
縄文海進期と言われる時代、東京は固い洪積層の台地に海が進入し、複雑に入り組んだフィヨルド状の入り江がある土地だった。やがて海が後退し、入り江だったところは沖積層と言われる砂の多い土地になった。 これら土地の違いを描いた地図、アースダイビングマップを持って東京を歩くと、いろいろなコトがわかってくる。 というのがこの本のテーマです。
確かに本来の意味での風水等をあげるまでもなく、その土地の持つ地力というか、湿気、風通し、気温などは人間の生活、その他いろいろに影響を与えるであろうことは容易に理解できます。 しかし...
続きを読む "アースダイバー/中沢 新一" »
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