ブリュセルの世界遺産というとグラン・プラス以外にもあります。
それは「建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群」、19世紀末から20世紀初頭に活躍した建築家、ヴィクトル・オルタ平たく言えばアールヌーヴォー様式の建築です。邸宅群というように建物は複数あって、ブリュッセルの中でもいくつかのエリアに固まっています。
そのうちのルイーズ通り近辺を散歩がてら見て回りました。
特段何かをみなくとも、建物はもう見るからに、隣と違う「あーコレね」という雰囲気を醸し出していますからだいじょうぶ。
この建物はタッセル邸。
1893年に建てられたこの建物がアール・ヌーヴォー様式の最初の建築物とみなされているそうです。
この中央部のバルコニーあたりの曲線や手すりの辺りの造形はそれっぽいですけど、少しおとなし目ですね。
こちらはオルタによるものではありませんが、同時期の建築家ポール・アンカール のシャンブラーニ邸 。
曲線的な窓の上に描かれたきらびやかなフレスコ画がとっても印象的でした。
だけど、誰のなんて建物だか忘れてしまいました(失礼)
こういう建物がこの一角のあちこちにあって、ぷらぷらと散歩してみて楽しかったです。
これらの建物は邸宅というように今なお住んでいる人がいたりして、中を覗けるものは極めて限られているのですが、世界遺産に住むってどんな感じなんでしょうね?
で、日は変わって別の日にこちら、オルタ美術館へ (ぷらぷらしていた日は休館日だったので)
この建物はヴィクトル・オルタの自宅兼アトリエだった建物を、美術館として開放しているのです。
今までの建物のほとんどが原則非公開の中、ここは特別なツアーなどにも参加しなくとも、ぷらりと立ち寄って入れる唯一の建物です。
そのせいか入り口には行列。
あんまりあちらの人は行列しないようなイメージがありますが、やっぱりこういうのは別なんですね。我々も列に並ぶものの、一度に建物の中に入れる人数を制限しているようで、なかなか前に進みません。
1時間弱ぐらい待ってようやく中へ。
中は撮影禁止なので写真はありませんが、調度品や建具など素晴らしかったですね。もう一度ゆっくりみてみたいものです。
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