京都旅行の二日目
前日がバタバタと動き回っていたので二日目はゆっくり朝ごはんを食べた後、午前ももう終わりになろうかという時間にと樂美術館へ
別にお茶の心得がある訳ではありません。
この美術館を知ったのも、前回京都に旅行に来た時、雨宿りがてら近くにあった美術館に飛び込んだからというくらいですから。
でもそれまで名前を聞いたことある程度しかなかった樂焼ですが、代々の樂 吉左衞門の作品(茶碗)の違いの面白さ、そしてなによりもそぼ茶碗の美しさに魅せられてしまいました。
しかも今回は月に一回ある特別企画、「手にふれる樂茶碗鑑賞会」を予約していったのです。つまり普段はガラス越しにしか見られない茶碗を手にとってじっくり見ることができるのですよ~
これは行くっきゃ無いでしょ。
11時になると美術館横の茶室へ案内されます。
躙口から入ってまずは茶室の説明、今回は点茶はないのですがここを使ったお茶会もあるようです。その後隣の広間に移っていよいよお茶碗とご対面です。
残念ながら写真は無いのですが、今回手に触れられる茶碗は五代 吉左衞門・宋入(1664-1716)の黒樂筒茶碗と九代 吉左衞門・了入(1756-1834)の黒樂筒茶碗 霜柱の二つ。
広間の座敷に座った人に対し端から順に回されてきます。
美術館のガラス越しに見るイメージとは裏腹に手にすっぽり、しかもぬくもりが感じるんですよね。やっぱり器は生きている、そんな感じさえします。いいですね。 個人的には宋入の作品の方が好みだったなぁ。
一人あたり茶碗に触っているのは2~3分くらいでしょうか?それでもなんかいい時間を過ごしました。
樂美術館の後は昼食、そして少し時間を潰した後で、今度は吉田の方にある重森三玲庭園美術館へ。こちらも予約制の美術館なんです。
前日の東福寺の方丈庭園を作った方です。その重森三玲の旧邸宅を美術館として開放しているのですが、今もそこにはご子息がお住まいになっている個人宅なので、予約制となっているという訳です。
しかし個人宅にこんな庭園があるというのは贅沢ですねぇ~
ここは庭園の他に、茶室も見所。
桂離宮の松琴亭にインスパイヤされた襖がとても見事な茶室ですが、この茶室自体も三玲の設計によるものだそうで...
説明して頂いたのは孫にあたる方と娘婿にあたる方のお二人。
身内視線の三玲のお話がとても興味深かったです。多才な人であったようですが、自信の名前もフランスの画家ミレーにあやかって三玲と改名してしまうだけでなく、西洋の有名人、ゲーテ、ユーゴ、バイロン、カントと子供たちに名付けてしまうというエキセントリックな面もあったようです(今でいうドキュンネームですねw)
そんな話を聞きながら方丈庭園(お寺じゃないからなんていうんだ?)をぼーっと眺めていたのでした。
重森三玲庭園美術館の後は祇園経由で先斗町で晩御飯
祇園のこの界隈はとても雰囲気がありますね。
<続く>
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