アマルフィで登場した、外交官 黒田康作が活躍するシリーズ第二弾です。
サンフランシスコに赴任していた黒田が、ある邦人女性の失踪事件に関わったところから話は始まります。
どことなく腑に落ちない父親の言動、そして現地警察の動き、調査を開始した矢先に黒田に帰国命令が出されます。それと同時に舞台は東京へ。外事警察と牽制し合いながら、時には協力しあって黒田は真相に迫ります。
とまあ、こんな流れなんですが、はっきりいって駄作ですね、コレ。
真保裕一でここまで面白くないのも久々です。
今年、連続ドラマでも黒田康作シリーズが放映されていましたが、大まかなプロットは一緒だけど、内容は小説と異なるようですね。ドラマは見てないのでわからないけど、大ゴケだったとも聞きます。やっぱりアマルフィでもあったようにTV局とゴタゴタがあったのでしょうか?
やっぱり、外交官シリーズなのに舞台はほとんど東京。警察とやっていることはほとんど一緒というのもありますし、なんか話が非常に分かりづらいんですよね。
ぐいぐい読ませる文章は流石ですが、話のテンポが悪く流れがきられちゃうんですよね。がコロコロ変わってついていけない感じが多々。まあよく言えば息もつかせぬ展開ってところなんでしょうか。紙一重ですね。私には面白く感じられませんでした。
しかし...なんで天使の報酬なのか、未だに分からない
著 者:真保裕一
出版社:講談社
四六版:394ページ・
価 格:各 1,785円
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