本屋で平積みになっていて、タイトルと表紙を見て買ってしまいました。なんとなくコミカルなミステリーかなぁと思って読んだのですが、ミステリーですらないですねコレ。
主人公である宝生麗子は、国立署の新米警部。でも名前から判るように(笑)、彼女は世界的に有名な「宝生グループ」のお嬢様。
その彼女が何事件に挑むミステリーというか刑事モノなのですが、事件を解決するのは彼女ではなく宝生家の執事である影山。彼は麗子から事件の話を聞くやいなやその謎を解明してしまう名探偵ぶりを発揮します。
ただ影山は麗子に仕える身でありながら、こんな簡単なミステリーも解けないのかと小馬鹿にした態度で、麗子に対してオブラートに包んではいるものの容赦ない毒舌ぶりを発揮します。
この影山と麗子の掛け合いが面白いですね。
二人ともキャラが立っていて、話はテンポよく進みますし、ミステリーを楽しむというよりこの会話を楽しむ感じかな?
話は40ページほどの短編が全部で6話。
そういった意味でもちょっとした時間に読む、軽く気分転換にぴったりですね。あっという間に読めちゃいます。続編がでそうな感じではあるけど、自分ではもう買わないだろうな。
著 者:東川 篤哉
出版社:小学館
四六版:256ページ
価 格:1,575円
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