2010年の本屋大賞で次点の二位、そして来年には櫻井翔、宮崎あおい出演で映画化決定、現在ビックコミックでコミカライズされている「神様のカルテ」。
その続編が出ているということで躊躇なく、買っちゃいました(笑)
前作がデビュー作なので、この続編が二冊目。ますます良くなっていますね。どっぷりと本庄病院の世界に浸れました。
病院の理想と現実という前作からのテーマに加え、今回は医者としての使命感と家族を大切にしたいといく気持ちといのせめぎ合いが心に響きます。著者自身、身を持って感じていることかも。
でも「医者の話をしているのではない、人間の話をしているのだ」 という主人公のセリフがありますが、医療現場だけの話と考えていると、話の本質を見失ってしまう気がします。
前作では、いかにもといったキャラの立ちすぎてる登場人物が薄っぺらいとか、テーマが青臭くてストーリーがミエミエで面白くない、と感じた人もいたようですが、私はそうは思いませんでした。やはりテーマがハッキリしてますし、そこに現実的に正解が無い、ある意味救いようがない世界だからこそ、ファンタジー的要素があった方がいいと思うのですが...
映画が楽しみです。
著 者 夏川草介
ジャンル 小説
出版社 小学館
四六版 320ページ
価 格 1,470円
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