読書の秋、とかこつけて(実はあまり関係がないかも)本屋にぷらぷらとでかけてきました。
書評とかを見て、気になる本はamazonに頼んだりあるいは買うほどでも無ければ、図書館に予約を入れたり(最近はネットでできるので便利)すのですが、やっぱり本好きとしてはたまには好きな本屋に行きたいですね。
ぷらぷらと本棚の間をまわり、平積みになっている本を手にとり、パラパラとめくれば、また新しい本、著者との出会いがありますから。
先日もそんな感じでぷらぷらと四冊ばかり買ってきました。この本はその仕入れてきた中の一冊、川上弘美の新刊です。
主人公の菜月はもうすぐ結婚8年目の主婦。子供は無し。
ある日街中でひょっこり出くわした恋人の母親に「これでよろしくて?同好会」に誘われる。そこでは日常のどうでもいいようなことを議題におしゃべりを楽しむ会だった...てなストーリーです。
川上弘美の小説はどれも主人公が女性ですけど、あの独特の世界と語り口がなんとなく中性的に感じられ、すーっと入って行けたのですけど。この本は、正直読み終えて「しまった!」と思ってしまいました。
この本の帯にも書いてありますけど、内容が基本的にガールズトーク(登場してるのはおばさんだけど)なんですよ。つまりなんか女性の世界を垣間見たような生々しさがあって、いけないものを見てしまった、という感じ。夫に対する視線、姑や義妹との関係など...
もちろん川上弘美の小説ですから、いわゆるドロドロとしたものがあるわけでなく、あくまでさらっと書かれていますが、そこがかえってリアルに感じられて、読後感があまりよろしくない。うーん。
女性が読めばまた違うのかもしれませんが...
著 者:川上弘美
ジャンル:小説
出版社:中央公論新社
四六版:314ページ
価 格:1,418円
yomikakiさん☆こんばんは
ガールズトークならぬ「おばさんトーク」は結構ディープな話でしたけど、これは割と普通の会話ですよ。(#^.^#)
この手の悩みを抱えている人って本当に多いんだから!
だから、同好会でガス抜きできている彼女達はきっと幸せなんだと思いますよ。
投稿情報: Roko | 2010/01/31 19:54
Rokoさん
やっぱり普通の会話なんですね。
肝に銘じておきます、ハイ。
投稿情報: yomikaki | 2010/02/02 08:09