感想はというと...うーん、イマイチ
織田裕二演じる黒田は一匹狼の外交官でカッコイイし、天海祐希演じる矢上は綺麗だし、演技は上手。舞台のローマの街並みは綺麗で、サラブライトマンまで登場するという豪華さなんだけど、でもなんかチグハグでもったいない。
あらすじは大体、小説と同じなんですが、プロットがちょっと違う(織田裕二主演のイタリアが舞台の映画というコンセプトは一緒w)。
なんか小説版に比べ、やっつけ仕事というか、その場のノリで作っちゃったって感じ。なんかじっくり練られた脚本という感じがまったくしない、荒さが目立ちます。
映画に脚本家のクレジットが無いということで脚本家協会からクレームが入ったそうですが、作った後で脚本の出来の悪さに、監督も原作者も思わず辞退してしまったというのが真相では?と穿ってしまいます。
小説は面白いのにねぇ。ひょっとして映画の反省点を修正したのが、小説版?
<ネタバレ注意>
見終わった瞬間だれもが思うのが、「アマルフィ~女神の報酬」ってタイトル何?
映画中ではアマルフィにいく必然性が無いし、アマルフィという場所に主人公側にも犯人側にも特段の意味が無い(小説版では双方にちゃんと意味がある)。 スクリーンに映しだされる光景も殆どがローマで、アマルフィの光景はちょこっと。
「女神の報酬」サブタイトルもさーっぱりわかりません。
他にもツッコミどころ満載。
矢上と藤井の関係って何?
藤井が入院した時にお世話になったと言ってるけど、それ以上の関係なのかどうかがまったく不明。親しい友人っていう感じなのかもしれないけど、妙に違和感があるんですよね。でもその割には頼りにしてるし、だったらすっぱりと恋人という設定にしてくれたほうがスッキリするのに
そういやこの二人の設定も小説版とはぜんぜん違うなぁ
誘拐犯の立てた計画そのものが不確定要素が多すぎの計画で、うそ臭いし、だいたいG8外務大臣会合なんてクリスマス時にやるか?それこそ警備上の都合からそれこそないと思うんだけど
もう突っ込みどころが満載です。
せっかくのイタリアロケ、豪華な俳優陣なんですから
もうちょっと、きっちり練り直してじっくり作ったらとても面白い映画になったと思うのに凄く残念。なんかテレビのドラマの2時間スペシャルといった感じで、お金出して見るというレベルに達していない感じがしますね。
まあ織田裕二とイタリアローマとアマルフィのプロモ映画と思えば仕方ないレベルかな?
でも続編がありそうな気がする...もしあるなら、次はしっかり脚本を練ってください
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