自転車ツーキニストの疋田さんが自転車で日本各地を巡った旅のエッセイです。(よく考えるとツーキニストって意味不明の和製英語?ですね)
タダ単に日本各地を自転車で巡るというわけではなく、歴史探訪の意味合いが強いエッセイになっていて、歴史の勉強になります。
しかし疋田さんが、こんなに歴史好きとは知りませんでした。
歴史探訪と言ってもそんなに堅苦しい話ではなく、親しみの持てる内容というか人間の怨念等がドロドロの身近に感じられるような話ばかり。どの章も楽しく読めました。
だからなおさら残念なのが、各章末にでも自転車で巡ったところの地図を載せて欲しかったなぁ...話の舞台の位置関係がよく判らないし、距離も判らないので。
大体「自転車に限る!」と言っておきながら、読んでいて居、自転車に限る理由が希薄なんですよね。自転車に乗っている記述が少ない(皆無に近いといってもいい)ので、それぞれの場所の距離感が最低限掴めないとなるほど自転車に限るんだなと納得出来ません。
むしろこのタイトルは、この本自体が自転車雑誌に連載されていたモノなので、自転車雑誌に載せるためのこじつけなのかもしれませんが
著 者:疋田 智
出版社:エイ出版
四六版:323ページ
価 格:1,470円
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