どうやら最近深夜でアニメ化されたらしい図書館戦争の著者、 有川浩の本です。
「空の中」に続く怪獣モノです、まあ怪獣モノといってもSFですけど。
海からやってきた巨大なエビに襲われる海上自衛隊横須賀基地。孤立した潜水艦の中に避難した研修中の自衛官と基地見学に来ていた子供たち、
それにそれらのエビ対策を講じる警察本部、この二つを軸に話は進みます。
あとがきに「『十五少年潜水艦漂流記』をコンセプトに始めたわりには潜水艦がちっとも動かない話ですみません」とあります。
いやせっかく潜水艦が出てくるのにと思わないでもないですが、まあこういう孤立した中での人間模様というのも話としてはアリですからね。
この人の話って登場人物のキャラがたっていていると思うのですが、こういうシュチエーションになるともうお腹いっぱい。
もう少しすっきりしてもよかったかな?
でもそれが話に広がりを持たせているのでそのさじ加減が難しいですね。
この話ではロマンス的要素はほんの少しだけ。
そういった方を読みたい人は、の話のスピンアウトものの「クジラの彼」を読むのが良いんでしょう(私はそっちを先に読んでしまいましたが)
そういや、図書館戦争のベタ甘番外編も出たみたいですね。
どうしよっかな?アレも読もうか、でもこの年のオヤヂとしてはちとこっぱかしい(笑)
著 者:有川浩
ジャンル:小説
出版社:メディアワークス
四六版:451ページ
価 格:1,680円
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