数ある西原さんの本の中で、なぜか毎日かあさんシリーズだけは読んだことありませんでした。なぜなんだろう?
このシリーズ第四作は、帯にあるように今年無くなった元ダンナの鴨ちゃんとの最後の日々の様子を、書き下ろしも含めて収録されているということで、いきなり4巻から買っちゃいました。
サイバラさんの漫画は私小説的なところがあって、鴨ちゃんとの出会いやタイでの新婚生活も触れられているので、西原家の様子は他人事じゃない気がします。
やがて子供ができ、内容が鴨ちゃんから自分の子供に変わり、この毎日かあさんシリーズに移ってきたわけですが、口(表現)が悪くても慈愛に満ちた西原さんの生活(漫画)は楽しく、そして心温かく読めました。
そして書き下ろしの鴨ちゃんとの最後の日々。
口の悪さがナリをひそめ、すっかり愛情溢れた漫画で、思わずホロリと...
そして鴨ちゃんが亡くなった後で西原さんを励ます子供達。
これは卑怯です。
サイバラさんの漫画でよもや目がウルウルくるとは思いもよりませんでした。
帯にはシリーズ最高傑作とありますが、前巻を読んでいないのでシリーズ最高かどうかはわかりません。けれど素晴らしい本であることは間違いないと思います。
著 者 西原理恵子
ジャンル エッセイ(漫画)
出版社 毎日新聞社
四六版 88ぺージ
価 格 880円
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